<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 玉臺觀>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 玉臺觀>
<BookPage: 232>
<UsedPage: 1>
<Feature: 6>
<End Header>
<Poem>
浩劫因王造，
平臺訪古遊。
綵雲蕭史駐，
文字魯恭留。
宮闕通羣帝，
乾坤到十洲。
人傳有笙鶴，
時過此山頭。
<End Poem>
<Translation>
玉臺観にきてみると、まず大きな階段が目につくが、これは滕王が造營された當時のままである。梁の孝王がそのむかし築かれたという平臺もかくやあらんと思われるこの玉臺観をたずねて、わたしは滕王が遊宴された遺跡を拜觀することになった。 欄問に彫られた五色の雲には蕭史の空中飛行する姿があらわれ、額面に書かれた文字などは勝王の筆跡で、これを見ていると、さながら、昔、魯の恭王が文字を愛好されたのにもたとえられるではないか。
さて、この荘麗をきわめた宮殿は天上五方の群帝の居にまでつながっているよ見え、見わたせば天地は一望の中におさまり、遠い東海の仙境十洲にもおよぶかわれる。土地の人のいうところによると、仙人が笙を吹いて鶴にまたがって北山のは を飛び過ぎるのがときおり見えるそうだ。いかにも神秘な仙境の氣分が満ちまれた道親である。
<End Translation>